科学と技術の区別に関する参考文献

de Solla Price, D. J. (1965). “Is technology historically independent of science? A study of statistical historiography,” Technology and Culture, 6(4), pp.553-68.

http://catalog.hathitrust.org/Record/003258409

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イノベーションに関するリニア・モデル vs 連鎖モデル

「イノベーション現象を支配している基本的法則あるいは基本的メカニズムは何か?」「何を基本的要素としてイノベーション現象の歴史的展開プロセスを分析すべきか?」、「イノベーション・プロセスの構成要素間の関係はどのようなものなのか?」「イノベーション・プロセスの歴史的展開を基本的に規定している要素あるいはメカニズムは何か?」といった問題関心に基づいて、多様なイノベーション・モデルが提唱されている。
イノベーション・モデルの古典的見解とされているのが、「リニア・モデル」(linear model)である。それに対する批判として有名なのが「連鎖モデル」(Chain-linked Model)である。ここでは「リニア・モデル」と「連鎖モデル」に関わる基本的文献を紹介する。
なお「リニア・モデル」批判派は、「リニア・モデル」論者は一方向的な因果連鎖を主張している、として批判している。しかしながらそうした素朴なリニア・モデル論は単なる批判のためのわら人形に過ぎない。イノベーション・プロセスの構成要素の間での相互的連関の存在を認めないのはあまりに非現実的である。
Schumpeter Mark IIというリニア・モデル論的イノベーション・モデルで明示的に示されているように、下記で挙げる諸リニア・モデルも「最も基本的な」因果的連関に関わる議論であり、具体的な歴史的=社会的現象としてフィードバックや逆作用が存在することまで否定するものではない、と考えるべきである。
Klein=Rosenberg的用語法で言えば、「イノベーションの中心的連鎖」(cental-chain-of-innovation)は何かという視点から論争を再構成すべきなのである。
また社会的視点からは、「イノベーション・モデルの基本的「要素」ではなく基本的「要素活動」として議論する」こと、「構成要素間の「因果」的連関ではなく、構成要素活動間の「相互」的連関関係として議論する」ことが正当である。
例えば、技術的知識や特許などという基本的「要素」ではなく、技術的知識や特許を生産する活動、道具・機械・センサー・コンピューターを設計・生産する活動としての技術的活動という基本的「要素活動」を基本的対象として、イノベーション・プロセスを分析すべきである。(もちろん哲学的視点からは基本的「要素活動」視点からの分析とともに、基本的「要素」視点からの分析も重要ではある。)

 
1. イノベーションを構成する諸要素とそれらの間の基本的因果的連関に関する「リニア・モデル」
 
基本的モデル
Basic research -> Applied research -> Development -> (Production and) Diffusion
 
派生的モデル(1)
Science -> Technology -> Business -> Market
 
派生的モデル(2)
研究 -> 開発 -> 生産 -> 販売
 
 
2.リニア・モデルの歴史的展開を論じた文献
Godin, B. (2006) “The Linear Model of Innovation: The Historical Construction of an Analytical Framework,” Science, Technology, & Human Values, Vol. 31, No. 6 (Nov., 2006), pp.639-667
http://www.jstor.org/stable/29733964
B. Godinは、「リニアモデルはBushにほとんど何も負ってはいない。リニアモデルは、実業家(industrialists), コンサルタント、ビジネススクールによる理論的構成物(theoretical construction)である」(pp.640-641)とするとともに、リニアモデルの形成の歴史を下記の3段階に分けている。
 
第1段階(20世紀初頭から1945年頃まで) — 基礎研究と応用研究の間の因果的連関(a causal link)、実業家(industrialists)および United States National Research Councilが提唱者
第2段階(1934年から1960年頃まで) — 開発(development)という語句が付け加わり、Basic research -> Applied research -> Developmentというモデルが形成される
第3段階(1950年代以降) — ビジネススクール出身のエコノミストが生産(Production)および普及(Diffusion)という非R&D的活動を付け加えた
 
 
3.リニア・モデルを主張した最初の文献と一般にされているBushレポート — その先行的証言、および、Bushレポートのポイント
 
1) Bushレポートに先行するBushの議会証言
Temporary National Economic Committee (1939) Investigation of Concentration of Economic Power : Hearings before the Temporary National Economic Committee, Congress of the United States. 76 Congress. First Session. Part 3 Patents, Proposals for Changes in Law and Procedure, January 16, 17, 18, 19, AND 20, 1939., U. S. Government Printing Office.pp.870-911.
Vannevar Bush, president, Carnegie Institution of Washingtonは、1939年1月17日にTemporary National Economic Committeeの特別顧問(special counsel) John A. Diennerの質問に答えて下記のような証言をおこなっている。

Introduction of New Ideas Into Industryという小見出しのもと、p.871でBushは新しい知識から、新しい応用(application)が生み出されるとしている。
Mr. Dienner. Under modern conditions in industry, how do new ideas come forward? I mean by that, consider the individual, consider the corporation, or other forms under which enterprise is conducted. How do these ideas come forward? What produces them?
Dr. Bush. There are two ways that are important. First, they result oftentimes from the long program of research, careful and meticulous analysis of the situation by a group of men, through large industrial research laboratories or scientific institutions, and the like, which produce new knowledge out of which come new applications. In addition, there is the independent inventor, whose day is not past by any means, and who has a much wider scope of ideas and who often does produce out of thin air a striking new device or combination which is useful and which might be lost were it not for his keenness.
 
Researchという小見出しのもと、p.872でBushはResearchを「体系的調査による新しい知識の発見」(the discovery of new knowledge by systematic examination)と定義するともに、「純粋基礎研究」(pure basic research), 「応用研究」(applied research), 「製品コントロールのための研究」 (research for control of a product)に3分類している。
Mr. Dienner. You speak of research. Will you please explain so that we may understand the term and its implications what is generally understood among those who practice research, what that subject and what their activities may be?
Dr. Bush. Research, of course, is broadly the discovery of new knowledge by systematic examination, and it can be classified on one basis, into pure basic research, applied research, and research for control of a product.
Mr. Dienner. Is there any fundamental difference in industry itself as to scientific search for principles, or the application of those principles in applied research?
Dr. Bush. There is considerable difference in the way in which it is controlled. In pure research, basic research, men are left comparatively free to follow out their own ideas. In applied research they are of necessity guided in the direction of interest of the company which employs them.
 
2) Bushレポート
下記でBushレポートをダウンロードすることができる。
PDF版] [HTML版]
 
3) Bushによる基礎研究および応用研究の理解
基礎研究(basic research)は実際的目的(practical ends)を考慮に入れることなく遂行される。基礎研究は、一般的知識(general knowledge)、自然に関する理解、そして自然法則を生み出す。こうした一般的知識は、数多くの重要な実際的問題(practical problem)に答えるための手段(means)を提供する。ただし一般的知識は、すべての実際的問題に対して完全に明確な答えを与えるとは限らない。実際的問題に対してそうした完全な答えをあたえることが、応用研究(applied research)の機能である。基礎研究をおこなう科学者は、自らの研究の実際的応用(practical applications)にまったく関心を持たないかもしれない。しかし基礎的科学研究が長く無視されるならば、産業発展(industrial development)がやがては止むことになるであろう。」p.18
「基礎研究は新しい知識をもたらす。基礎研究は科学的資本(scientific capital)を提供する。基礎研究は、知識の実際的応用がそこから導き出されるファンドを創り出す。」p.19
 
4.Bush関連文献
 
December 9, 1994, June 9, 1995, and September 21-22, 1996に開催されたシンポジウムの記録
Part I.
1) Understanding the Bush Legacy – Jonathan Cole
2) Understanding the Bush Report – Harvey Brooks
3) Completing the Bush Model: Pasteur’s Quadrant – Donald Stokes
4) Chalk or Cheese?: Ends and Means in Science Policy – David Hart
5) Show Me the Money: Budgeting in a Complex R&D System – David Robinson
6) Two Cheers for Democracy: Science and Technology Politics – Bill Green
Part II.
7) Universities: Costs and Benefits on the Academic Frontier – Donald Kennedy
8) Federal Laboratories: Understanding the 10,000 – Barry Bozeman
9) Technological Change: Connecting Innovation to Performance – Nathan Rosenberg
10) Health: The Devil of a Problem – Nathan Rosenberg
11) Health Care: Coping with Consolidation – Kenneth Shine
12) International Cooperation: What’s in it for Us? – Eugene Skolnikoff
13) Social Sciences: Shunned at the Frontier – Susan Cozzens
Part III.
14) Toward a National R&D Policy – Peter Eisenberger
15) Beyond the Endless Frontier – Michael Crow
 
5.リニア・モデル論的イノベーションモデル
(1) Schumpeter Mark IおよびSchumpeter Mark II
a. Schumpeter Mark I的イノベーション・モデル
Freeman and Soete-1982-p39-fig2-3-Schumpeter-Mark1-sub2
 
b. Schumpeter Mark II的イノベーション・モデル
Freeman and Soete-1982-p40-fig2-4-Schumpeter-Mark2-sub2
[図の出典]Freeman, C., Soete, L.(1982) Unemployment and Technological Innovation: a study of Long Waves and Economic Development, Frances Pinter, pp.39-40
 
後年になってからの定式化ではあるが、シュンペーターはイノベーション・プロセスに関してSchumpeter Mark IおよびSchumpeter Mark IIという2種類のモデルを提唱した、と一般にされている。
両モデルの違いは、イノベーションの遂行主体の性格の違いに由来するものである。図5のシュンペーターMarkIは「企業家」主導的イノベーションを、図6のシュンペーターMarkIIは「大企業」主導的イノベーションを表すものである。「企業の外部にある外生的な科学活動や技術的発明活動を想定するか否か」に違いはあるにしても、MarkIとMarkIIというどちらのイノベーション・モデルも科学や発明を端緒としており、シーズ主導説的モデルである。
シュンペーターMarkIは、Schumpeter(1912) で展開された議論に基づくものであり、現代的な用語で言えばスタートアップ企業によるイノベーションをモデルとしており、イノベーションの遂行主体として「諸制約から自由な主体」を想定している。すなわち、「独創的発見や独創的発明こそがイノベーションをもたらす。そして独創的発見や独創的発明の源泉は、なにものにも縛られない自由な創造的活動であるが、大企業に見られるような硬直的で官僚的な制約の下ではそうした自由な創造的活動は困難である。独創的な創造活動の担い手としては、大規模組織よりは小規模組織が、組織よりは個人の方が適している。」という発想に基づくものである。
これに対して、シュンペーターMarkIIは、Schumpeter(1942) で展開された議論に基づくものであり、製薬産業などイノベーション遂行に必要な大規模な研究開発投資に対応できる大企業によるイノベーションをモデルとしており、イノベーションの遂行主体として「実現の自由を持つ主体」を想定している。すなわち、「大きな産業的変革をもたらすイノベーションを引き起こためには長期にわたる巨額な研究開発投資を必要とすることが多い。しかも環境に優しい自動車に関するイノベーションにおいてハイブリッド自動車、電気自動車、燃料電池車など多種多様な製品設計が存在することに示されているように、どの技術イノベーションが成功するのかは予測困難であり、イノベーションにはリスクがつきものである。また産業の高度化、および、製品の複雑化にともないイノベーション遂行には、様々な領域にまたがる多種多様な既存技術の利用や新規技術の開発が必要とされるようになっている。しかしそうしたことは個人や新興ベンチャー企業には困難である。」といった発想に基づくものである。
 
図1 「死の谷」論に関するイメージ図 図2 「ダーウィンの海」論に関するイメージ図
Branscomb-2002-Between_Invention_and_Innovation-p36 Branscomb-2002-Between_Invention_and_Innovation-p37
 
[図の出典]
これらのイノベーション・モデルに関して詳しくは、http://theoryofinnovation.info/archives/262を参照のこと。
 
 
6.最近のリニア・モデル擁護論、および、リニア・モデル論的視点からの事例研究
  1. Balconi, M., S. Brusoni, and L. Oresnigo. (2010) “In Defence of the Linear Model: An Essay.” Research Policy 39 (1): 1-13.
  2. Khilji,Shaista E. and Tomasz Mroczkowski, and Boaz Bernstein(2006) “From Invention to Innovation: Toward Developing an Integrated Innovation Model for Biotech Firms” The Journal of Product Innovation Management,23, pp.528-540
    バイオテクノロジーを例に取り、InventionからInnovationへの移行(transformation)が論じられている。著者は、inventionに関して「invention (i.e., breakthrough scientific discovery)」とするとともに、innovationに関して「innovation (i.e., a socially usable and marketable product)」としている。
 
 
7.リニア・モデルを批判した文献[年代順]
  1. Price, William J. and Lawrence W. Bass (1969) “Scientific Research and the Innovative Process,” Science 16 May 1969, pp.802-806.
    本論文ではイノベーションが知識の発見から始まるとする見解を「リニア」モデル(”linear” model)と呼んでいる。[p.803]そうした上で、「科学と技術の間での対話はイノベーションにおいて重要な役割を果たしてはいるが、通常はリニア的ではない。」(The dialogue between science and technology plays an important, but usually nonlinear, role in innovation.)[p.802]と主張している。
    なお著者たちは、「科学的研究は、イノベーション・プロセスの本質的部分である。」(It is certainly true that basic scientific research is an essential part of the innovative process.)[p.806]と考えながらも、リニアモデルに反対している。
  2. Kline, S. J. (1985) “Innovation is Not a Linear Process.” Research Management 28(July-August): 36-45.
  3. Kline, Stephen J. and Nathan Rosenberg (1986) “An Overview of Innovation.” In The Positive Sum Strategy, edited by Ralph Landau and Nathan Rosenberg, Washington, D.C.: National Academy Press, pp.275-304
  4. Rosenberg, N. (1994) Exploring the black box: Technology, economics, and history. New York:Cambridge University Press.
  5. 沼上幹(1999) 「行為の運鎖としての技術革新スペクトラム」『液晶ディスプレイの技術革新史 ― 行為連鎖システムとしての技術』白桃書房、pp.523-559
  6. Edgerton, D. (2004) “‘The linear model’ did not exist: Reflections on the history and historiography of science and research in industry in the twentieth century” in The Science-industry Nexus: History, Policy, Implications, edited by K. Grandin, N. Worms, and S. Widmalm, 31-57. Sagamore Beach, MA: Science History.
  7. Grandin,K., Wormbs, N., Widmalm, S. (eds,2005). The Science–Industry Nexus: History, Policy, Implications. (Nobel Symposium, 123.) Science History Publications.
  8. 上記の本に対する書評:Nye, D. (2006) “From Science to Industry? : Flaws in the Linear Model,” ISIS, 97, pp.543-545
 
 
8.リニア・モデル批判としてのKlein=Rosenbergによる連鎖モデル(Chain-linked Model)
(1) Klein=Rosenbergによる連鎖モデル
同一の図が、Meyers, M.B., Rosenbloom, R.S. (1996) “Rethinking the Role of Industrial Research,” in Rosenbloom, R.S., Spencer, W.J.(eds), Engines of Innovation: U.S. Industrial Research at the End of an Era, Harbard Business School Press, p.213、および、クライン,S.J.(1990,鴫原文七訳1992)『イノベーション・スタイル』アグネ承風社,p.20に収録されている。
 
リニア・モデルに対する代替案として有名なのが、Klein=Rosenbergの連鎖モデル(Chain-linked Model)である。
連鎖モデルでは、図に示したように「潜在的市場」がイノベーション・プロセスの端緒とされ、それに続いて「発明、分析的設計」、「詳細設計および試験」、「再設計および生産」、「流通および市場」という順で「イノベーションの中心的連鎖」(central-chain-of-innovation、図のCの矢印)が構成されている。
「潜在的市場」がイノベーション・プロセスの端緒とされている点において、また「潜在的市場」→「発明、分析的設計」→「詳細設計および試験」→「再設計および生産」→「流通および市場」という「イノベーションの中心的連鎖」(cental-chain-of-innovation)が想定されている点で、「Klein=Rosenbergの連鎖モデルは、ニーズ主導説的立場に立つイノベーション・モデルとして位置づけられる。
ただし相互作用の実際的内容および「潜在的市場」概念が曖昧であるため、それらが実際に何を意味しているのかに関する理論的解釈の仕方によっては、連鎖モデルの理論的位置づけが変化する。すなわち連鎖モデルは、用語の上では「市場」というニーズ的要素を端緒としているが、「潜在的市場」が単に「社会的必要性や社会的有用性に対する技術的充足の実現可能性」を意味するものに過ぎなければ、シーズ=ニーズ主導説的見解として解釈することも論理的には可能である。
また「研究」プロセスは、リニア・モデルとは異なり、イノベーション・プロセスの外に位置づけられ、知識を通じてイノベーション・プロセスと繋がる外部的存在とされている。
「研究」と「発明、分析的設計」という両要素に直接的リンク(図の双方向的矢印D)の存在が想定されてはいるが、これは相互作用の存在を示すものであって時系列的な因果性の存在を示すものではない。
 
(2) Kleinによる改良連鎖モデル
クライン-イノベーションスタイル-p20-図4
[図の出典]クライン,S.J.(1990,鴫原文七訳1992)『イノベーション・スタイル』アグネ承風社,p.20
Kline, Stephen Jay (1990) Innovation Styles in Japan and the United States; cultural bases; implications for competitiveness, Stanford University, Department of Mechanical Engineering, Thermosciences Division
 
9.Meyers=Rosenbloomによる修正連鎖モデルとしてのTotal Process Model
Myers-Rosenbloom-total-process-model-p216
[図の出典]Meyers, M.B., Rosenbloom, R.S. (1996) “Rethinking the Role of Industrial Research,” in Rosenbloom, R.S., Spencer, W.J.(eds), Engines of Innovation: U.S. Industrial Research at the End of an Era, Harbard Business School Press, pp.216[邦訳、マイヤーズ、M.B., ローゼンブルーム、R.S. (西村吉雄訳、1998)「企業における研究の役割の再検討」ローゼンブルーム,R.S., スペンサー, W.J.編『中央研究所時代の終焉:研究開発の未来』日経BP社、第9章、p.288]
 
M.B.MeyersとR.S.Rosenbloomは、「技術プラットフォーム」、「一般的知識」、「企業固有の知識」といった要素を取り入れて修正した連鎖モデルを提唱している。
 
10.リニア・モデルはその批判派の中にしか存在しないとする見解(2019.01.26追記)
Edgerton D (2004) “The linear model’ did not exist” In: Grandin K, Wormbs N and Widmalm S (eds) The Science-Industry Nexus : History, Policy, Implications. Bourne, MA: Science History Publications, 3 1-57.
 
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用途と機能の区別 — 新機能に基づく新用途開拓=新Market開拓

イノベーションとの関連で用途と機能の区別を理解するのには、東レの炭素繊維事業に関しては下記記事が参考になる。
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イノベーションに関するHippelの著作

Eric Von Hippelの下記著作は、無料でダウンロード可能である。
Hippel,Eric Von(1988) The Sources of Innovation, Oxford University Press,218pp
http://web.mit.edu/evhippel/www/sources.htm
Hippel,Eric Von(2005) Democratizing Innovation, MIT Press, 204pp
http://web.mit.edu/evhippel/www/democ1.htm

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デジタル版の社史、協会史

ニッスイ(2011)『日本水産百年史』デジタル版(48.6MB)
「創業以来の変遷を、日本の社会と水産業の歩みとともに専門家の客観的な視点で掘り下げ、会社としての歴史だけではなく、水産業の正史たりえる内容を目指したもの」
日本雑誌協会、日本書籍出版協『デジタル版日本出版百年史年表』

http://www.shuppan-nenpyo.jp/

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将来のイノベーションに関わる過去の空想的イラスト

Jean-Marc Coteが1899年から1910年にかけて制作したポストカードシリーズ「In the Year 2000」における空想的イラスト

http://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Germany_in_XXI_Century_(fiction)

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イノベーションに関する調査データ

横断型基幹科学技術研究団体連合(2007)『平成18年度 内閣府 科学技術総合研究委託業務 「イノベーション戦略に係る知の融合調査」成果報告書』
『イノベーション戦略の出口側にかかる調査』科学技術政策トップ > H18年度 科学技術振興調整費「イノベーション戦略に関する調査・研究」成果報告(1)
http://www8.cao.go.jp/cstp/stsonota/deguchi/deguchi.html
西川浩平、五十川大也、大橋弘(2010)『我が国におけるプロダクト・イノベーションの現状 - 第2回全国イノベーション調査を用いた分析』科学技術政策研究所ディスカッションペーパー No.70, 27pp
著者の所属:文部科学省科学技術政策研究所 第1研究グループ
 
SBクリエティブ(2013)「GEの世界イノベーション調査:世界からの期待は4位も「非常に残念な結果」と米倉誠一郎教授」ビジネス+ITプレミアム、2013年03月08日
GEが「世界25市場、3100人のシニアエグゼクティブ」を対象におこなった、イノベーションに対する認識の調査結果、および、それに関する米倉誠一郎氏のコメントを紹介した記事
同記事によれば、「あなたの会社経営にイノベーションは?」という質問に対して、「大変重要な戦略的優先課題」とした割合は、米国36%、ドイツ50%、韓国37%、中国55%、世界平均44%に対して、日本は29%と低かった。
 また「イノベーションの展開によって競争激化や製品の短命化を起こし、自国の経済に悪影響を及ぼす」との懸念を示す回答が30%にのぼった。
 
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研究開発費関連データ

学術研究関連データ集

文部科学省 科学技術・学術審議会 学術分科会(2010)「学術研究関連データ集~学術研究を巡る現状~」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/11/04/1298582_03.pdf

「学術研究関連データ集」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/10/06/1297882_01.pdf
文部科学省 科学技術・学術審議会 学術分科会(2005)「研究の多様性を支える学術政策-大学等における学術研究推進戦略の構築と国による支援の在り方について-(報告)-関連データ集-」
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/toushin/1213897.htm
『科学技術指標2009 統計集』
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/gijyutu/gijyutu4/siryo/__icsFiles/afieldfile/2010/11/04/1298582_03.pdf

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企業におけるイノベーションの事例

楽天、グリー、サイバーエージェントなどが加盟する経済団体「新経済連盟」が2013年4月16日に主催した「新経済サミット2013」に関する記事
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技術統合としての新製品開発

「開発済みの諸既存技術の組み合わせ」「開発済みの諸既存技術と新規開発技術の組み合わせ」「複数の新規開発技術の組み合わせ」などの技術統合(Technology Integration)による新製品開発
こうした技術統合(Technology Integration)による新製品開発に際しても、Technology-oriented型とMarket-oriented型が存在する。
Market-oriented型での開発済みの既存技術統合による新製品開発に関連する資料 — ローソンにおける「イノベーション商品」

    「ローソン、開発支援の店舗、健康志向の食拡充、発売前の商品評価」『日本経済新聞』2013年5月22日朝刊
    https://messe.nikkei.co.jp/rt/news/122604.html
    「ローソン 食の技術発掘 — 70社から情報収集、健康志向の独自商品開発」『日本経済新聞』2014年3月29日朝刊
    http://www.nikkei.com/article/DGKDASDZ2806U_Y4A320C1TJ0000/
    「原材料調達から製造・販売まで、メーカーとの協働事業 — ウォーキング時にマッチしたガムとタブレット 4月1日よりローソンで
    <参考資料>ローソン「イノベーションラボ」開発商品第一弾発売」ローソン2014年4月2日付けプレスリリース
    http://www.lawson.co.jp/company/news/088976/
    小泉裕之「ローソン社長に玉塚氏――客層見極め、セブン追う」
    https://messe.nikkei.co.jp/fc/i/news/127054.html

      本記事では、「SCMで特に力を入れているのが食品の原料調達だ。ローソンには世界中の商品相場を注視し、良質な原料を安値で大量に買い付ける専用部署がある。原料を起点にメーカーと組んで商品を開発する商社のようなアプローチが特徴だ。」というように、原料視点からの新製品開発をローソンの特徴としている。
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